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このレモンティと出会ったのは中3の夏。 私にはそのころ、好きな人がいた。しかし、受験も控えていてどっちを優先すべきかという選択に迫られていた私は勉強をとることにした。 現実に戻った僕は必死に勉強した。ぶっ通しで勉強は流石にきついと思い、コンビニに行きおやつでも買おうかと思った矢先、このレモンティーに目が止まったので購入した。 部屋に戻り時計を見るともう4時、午前だ。 あ、と思いレモンティーを手に取る。午後と書いてある。 人間、ダメなことほどやりたくなる生き物なのでゾクゾクしながらキャップを開けグッと飲む。レモンの酸っぱさを紅茶の香ばしさが妙にカバーし、スッキリとして甘いなんともいえない味わいが喉を通る。そこで思い出す女の子。 今でもこのレモンティーを飲むたびに、淡い青春の思い出がフラッシュバックしてくる。